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大人部ブログ

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【4月19日】バイブについてのドキュメンタリー映画『すいっちん』上映会に行ってきました!


すいっちん-バイブ新世紀-予告編 - YouTube

 福原です。

 去る4月19日、笹谷遼平監督のドキュメンタリー映画『すいっちん』の上映会に行ってきました!

 

 というわけで、この記事のタイトルにもある通り、予告編を見てもわかる通り、紛うことなきバイブの映画です。以前、我が渋家大人部部長の悠さんも、渋家発のメールマガジン『シブマガ』において特集を組んだこともあるように、大人部とはとても馴染み深い(?)アイテムについてのドキュメンタリー映画です。

 ちょっと冗談めかして書きましたが、実は本当に渋家大人部がこうしてブログを持つに至るきっかけともなった作品です。というのも、この作品は僕自身が以前に渋谷アップリンクで笹谷監督の特集上映が行われた際に1度観ていて、それから数年経た後に悠さんのシブマガの記事を読み、「この映画の上映イベントなどを行えるような、性について真面目に考えたり勉強のできる機会や枠組みを渋家内に設けることができるのでは」と考えて、悠さんに一緒に何かやれないかと相談を持ち掛けたのがきっかけだからです。

 なにせこの笹谷監督、この作品のほかにも題材として選んでいるのが、松本市で作られている性器を象ったお面にまつわるドキュメンタリー映画など、性、エロティシズムに関する題材を取り扱ったドキュメンタリー映画を複数製作されているのです。

 

www.youtube.com

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 僕が前回観たという笹谷監督の特集上映も、結局この『すいっちん』だけしか観られなかったので、他の作品もいずれ観てみたいものです。

 

 上映は、阿佐ヶ谷にあるバーよるのひるねにて行われたのですが、会場は満席でした。とはいっても、10名も入れば座る場所がないという非常に狭い店内で、来ているお客さんも監督と顔なじみの方が多かったようで、とてもアットホームな雰囲気でした。お客さんが席に着くと、すぐに上映がスタートしました。

 

 映画は江戸時代の春画と共に、ハリガタ(男性器を模したもの。ディルドとも呼ばれる。)から日本初のバイブ『熊ん子』が誕生するまでの歴史から始まります。

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 バイブメーカーのトイズハートGALAKUワールド工芸快楽工房、アダルトショップのラブピースクラブホットパワーズキュリウス、バイブ原型師など色々なバイブ業界の方々にインタビューを行い、それぞれのバイブに対する思想やこだわりを語ってもらい、日本の性産業がどの様な人々によって支えられているかを、バイブという側面から迫っていく、という映画です。笹谷監督ご本人は「自分のイエスマンっぷりが良く分かる・・・」とおっしゃっていましたが、笹谷監督の取材に際するリアクションがそれぞれの人々から実に生き生きとした表情を引き出しているのが非常に印象的な映画です。

 この生き生きとした表情こそがこの作品のポイントで、メーカーさんがそれぞれバイブに対するこだわりを語る度誇らしげな表情、いわゆるドヤ顔を見せるんですが、そのメーカーさんの中でも一部の方の中には、ほとんどオカルトじみた思想にしか聞こえないものや、「女は口ではこういうことを言うけど本当はこういうものが好きなんだ!」と力強く語られる方もいるので、そうした方達がドヤ顔(というよりドヤ顔しているのはそうした人たちばかり・・・)を決める度に、会場では笑いが起きていました。

 先にも書いた通り、僕自身はこの映画を観るのは2度目なのですが、初めに観た時から僕自身の考えにも変化があるせいか、以前とは少し違う印象を受けました。端的に言うと、笑える以上に呆れるというか・・・。「何言ってんだコイツ」みたいに笑ってたところが、なんかもう頭痛い・・・みたいな感想に変化していました。ジャンルや題材に限らず、同じ映画でも時を経ることで、また違う映画として僕の目の前に現れてくるのが、映画の醍醐味の一つです。

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 上映後は漫画家・作家の内田春菊さんとのトークショー。先にも書いた通り、映画の冒頭には日本最古のバイブ、熊ん子が登場するのですが、実はこちらの熊ん子、現存するのは製造元の古田商会がたまたま保管していた1本のみで、笹谷監督が無理を言って貸して撮影したこと、その撮影場所が当時監督が住んでいたアパートの庭で行われ、同じアパートの人から苦情が寄せられたことなどの撮影裏話から、インタビューでも言われた「バイブでガンが治る」などに類似したオカルト話、映画内でもラブピースクラブのオーナーとして登場し、去年末にわいせつ物陳列の罪で北原みのりさんと時を同じくして逮捕された、ろくでなし子さんが、過去にラブピースクラブでお店の売り子さんをしていたことがあったこと、またそのラブピースクラブを男性出入り禁止にしたのは男性客が女性店員にセクハラを行うから、などの話が聞くことができました。

 そしてトーク開始から1時間ほど経ったところで笹谷監督が「急きょ昨日思い立って編集した」という、かつて「秘宝館」という名前で日本各地の観光地に建てられていた、交尾をする動物の模型が展示されているテーマパークについてのドキュメンタリー映画『昭和聖地巡礼~秘宝館の胎内~』の短縮版の上映が行われました!


秘宝館ドキュメンタリー『昭和聖地巡礼~秘宝館の胎内~』予告編 - YouTube

 こちらも昭和期の日本の、良く言えば無邪気(悪く言えば無神経)な性観念が生み出した異形のアトラクション、アートコレクションの数々に、半ば頭が痛くなる思いで観たのですが、だからといって不浄のもの、あるいは不採算なものとして処分してしまうにはあまりにももったいない、到底思いつくことのないような爆発的な想像(あるいは妄想?)力の産物が持つエネルギーが確かに収められているドキュメンタリー作品でした。名人芸と呼んでも差し支えない、某秘宝館館長の観光客に対する名調子など、撮影当時からも閉館が相次ぎ、現在ではたった1館となってしまった秘宝館の貴重な映像の数々が観られます。短縮版じゃなく全長版が観たい・・・。

 この上映後もトーク。実は秘宝館内の造形物を作っているのは、あの巨大テーマパークと同じところだったり、大手映画会社の特撮部が手掛けていたとか、秘宝館で管理を行っている方たちの姿とかの撮影裏話はもちろん、そこから内田春菊さんが監督し、女性向け動画サイトGirl'sCH上で公開している作品、『アイム、カミング!』についての話題などについて話されました。

 

 他にもトークの中で笹谷監督は、これまで題材としていた「性」から離れ、現在は馬についてのドキュメンタリーを企画、撮影準備中だそうです。個人的に毎年東京競馬場日本ダービーを観に行っている競馬ファンの僕からしたら、相変わらず気になります!今後の活動が楽しみです!

 

 

 最後に告知させてもらうと、今回『すいっちん』上映会を行った会場である阿佐ヶ谷よるのひるねで26日、今度は僕の作品の上映及び、映画『テラスハウス クロージング・ドア』について語るトークイベントを行います。以下が詳細です。

emls.jugem.jp

 先にも書いた通り、非常に狭い店内で行われる小さなイベントですが、興味があればお越しください。よろしくお願いします。