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大人部ブログ

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【4月4日】浜野佐知 ジェンダー映画祭に行ってきました!

 埼京線十条駅の北口を降りてすぐにある、フィルム上映施設を備えたカフェ、シネカフェ・sotoにて開かれている、浜野佐知ジェンダー映画祭に行ってきました!

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 浜野佐知監督は、これまでなんと300本以上のピンク映画を監督してきた女性映画監督で、「女性からの視点で性を描く」というテーマで多くの作品を残しています。現在はピンク映画だけではなく、戦前から戦後にかけて活躍し、監督もした大女優・田中絹代さんの持つ、日本人女性映画監督の長編映画の監督本数の記録が6本であると知って奮起し、ピンク映画以外の一般映画の監督・製作も行っています。

 

 会場に来てみると、監督自ら受付で入場料を受け取っていました。

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 上映前にも挨拶が行われ、まずは一本目であり新作の『BODY TROUBLE』の上映。

 


映画『BODY TROUBLE〜男が女になるビョーキ?』予告編 - YouTube

 ひきこもりのニートの男性が、ある日突然美女の体になってしまうというお話。女になって外に出た途端、痴漢に逢い、ストーカーに付け狙われるという災難に遭ったり、体が女性になったのに合わせて意識まで女性になるかどうかという葛藤をする話です。かなり男性社会に対して批判的な視点で描かれた映画で、出てくる男性はどれも女性というのはこういうものだという枠の中にはめ込もうとします。

 ただ、それにとどまらない、驚くような唐突な展開や設定(例えば男性から女性に転生したと言いはる人物や、ダンスでの忘我を獲得するためにオーストラリアで訓練してきた人物とか)が次々と出てくる、予測不能の怪作です。

 

 そして2本目は、監督本人が「死にそうなぐらい体調悪かったけど観たら元気になった!」という思い入れたっぷりの作品、『百合子、ダスヴィダーニヤ』です。


映画『百合子、ダスヴィダーニヤ』予告編 - YouTube

 昭和初期にロシア文学の翻訳家として活躍し、同時にレズビアンでもあった湯浅芳子と、小説家として17歳でデビューし、天才少女と言われていた中條百合子の2人が出会い、共に暮らすようになるまでを描いた伝記映画です。

 セリフの多くを2人の書簡や、同名タイトルから引用した文学的な台詞回しがとても美しい傑作です。監督本人が、湯浅芳子レズビアンとして描くか、性同一性障害(この場合だと、肉体が女性で意識が男性というFtMと呼ばれるケース)として描くか悩み、結果、かなり男性的な振る舞いをする女性として描いたのですが、それを演じた菜葉菜さんの演技が、両性的で大変良かったです。

 

 この映画祭、『BODY TROUBLE』の完成に合わせて開かれているもので、毎回『BODY TROUBLE』と、ゲイピンク映画などの多様な性をテーマにした作品の作品との2本立て上映で行われています。

 上映後にはお茶会という形式で、その場でお酒などを飲みながら、浜野監督や、この映画祭の作品の多くに脚本などでかかわっている山崎邦紀さんに、直接質問や感想を言える機会が用意されています。

 和気藹々とした雰囲気で、僕もそこで質問して、「『百合祭』観に来たほうがいいよ!吉行和子さんの綺麗な生脚が見られるよ!」と勧められました(笑)

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 カフェお手製のキッシュも食べられたりします。

 どれも観る機会の貴重な、多様な性の在り方を取り上げた作品なので、興味のある方は是非行ってみてください!再来週まで、土日に開催しています!

 

株式会社 旦々舎 | 浜野佐知・ジェンダー映画祭