プレ渋家縄会 第2回レポ
悠です。
2月14日(土)、バレンタインに湧き立つ世間を尻目に、第2回目のプレ渋家縄会(以後、家縄会)をやってきました!
今回は、前回学んだ「捕縛術」が芸術のモチーフとして取り上げられ、人々のエロスを刺激するようになるまでの歴史を学びました!
※前回のレポートはこちら
※渋家縄会とはこちら
今回の参加者は10名。
渋家のクヌギで座っての勉強会ともなると、これだけで空間は埋まってしまいます。
男女比は半々。年齢層は20代~40代くらいまで。
などといったキーワードで、近世~近代初めまでの文化史を「緊縛」という文脈に対応させて見てきました。
こちらは会の途中で紹介した江戸川乱歩原作のオムニバス映画、『乱歩地獄』。
いつか試写会もしたいな。
また実技では捕縛術の基礎にあたる「結び」について学びました。
参加者の半分ほどはこの縄会で初めて麻縄に触った方々だったので、あしらい方など試行錯誤されていました。
途中、伊藤晴雨という偉大な芸術家の話をするの中で、
「芸術家は炭坑のカナリアである。
暴力性がアートになるのは、平和というものが多かれ少なかれ社会に存在するから。
本当の暴力の前では、芸術家は黙殺させられてしまう。」
という話しをしました。
最近、フランスの出版社襲撃事件から「イスラム国」による邦人人質殺害など、
巷の情報は暴力性で溢れています。
私にとって家縄会を主催する原動力になっているのは、「暴力性をどう扱うか」という関心だったりします。
そして、その答えの一つが「緊縛」だったりして。
また、自分のそういったスタンスを発信する場が存在できること、そこに平和へのロマンを感じているんです。
・・・話題が逸れてしまいましたね!
なにはともあれ、
慣れない人前での解説、それに使い慣れない言葉の頻出する近世文化史ともあって、舌足らずな場面も・・・。
まさか高卒の自分が人前で歴史について話す日が来るとは予想だにせず。
でも、いちエロティシズム研究家として、フェティシズムについて学べる場をこれからも地道に作り続けていきたいです!
次回は近現代の文化史を「緊縛」という文脈で切り抜きたいと思いまーす!
悠レイカ