【告知】プレ渋家縄会 第3回
悠です。
主催イベントの告知です。
「緊縛」や「フェチ」に興味のある方はどなたでもご参加下さい。
プレ渋家縄会 第3回(全3回)
日時:2015年3月21日(土) 17:00~19:00
場所:渋家
参加費:無料(予約制)
使用する縄の本数:1本(縄の借用をご希望の方は申し付けください。)
※プレ渋家縄会は、2015年4月よりスタートする渋家縄会の前身として試験的に開催するものです。
緊縛を学問的かつ実践的に学びたい人たちが集う会にしていきたいと思っています。
内容:
『緊縛の文化史』のレジュメを手引きに、戦後「緊縛」の文化的担い手となった雑誌・映画、そしてそこで活躍した作家たちを知り、今日の「緊縛」の社会的なあり方を把握する。
また、補縄術の基礎である「結び」について研究し実践する。
※レジュメのコピーをお配りします。
☆中心資料☆
『緊縛の文化史』マスターK 著 すいれん舍
☆補助文献☆
『写真で覚える捕縄術_手にとるようにわかる完成手順』 水越ひろ 著
参加のご予約はshibunawa@gmail.comまでお名前(ハンドルネーム可)・性別・人数をお書き添えのうえ、ご連絡ください。
主催:渋家大人部 代表・悠レイカ
プレ渋家縄会 第2回レポ
悠です。
2月14日(土)、バレンタインに湧き立つ世間を尻目に、第2回目のプレ渋家縄会(以後、家縄会)をやってきました!
今回は、前回学んだ「捕縛術」が芸術のモチーフとして取り上げられ、人々のエロスを刺激するようになるまでの歴史を学びました!
※前回のレポートはこちら
※渋家縄会とはこちら
今回の参加者は10名。
渋家のクヌギで座っての勉強会ともなると、これだけで空間は埋まってしまいます。
男女比は半々。年齢層は20代~40代くらいまで。
などといったキーワードで、近世~近代初めまでの文化史を「緊縛」という文脈に対応させて見てきました。
こちらは会の途中で紹介した江戸川乱歩原作のオムニバス映画、『乱歩地獄』。
いつか試写会もしたいな。
また実技では捕縛術の基礎にあたる「結び」について学びました。
参加者の半分ほどはこの縄会で初めて麻縄に触った方々だったので、あしらい方など試行錯誤されていました。
途中、伊藤晴雨という偉大な芸術家の話をするの中で、
「芸術家は炭坑のカナリアである。
暴力性がアートになるのは、平和というものが多かれ少なかれ社会に存在するから。
本当の暴力の前では、芸術家は黙殺させられてしまう。」
という話しをしました。
最近、フランスの出版社襲撃事件から「イスラム国」による邦人人質殺害など、
巷の情報は暴力性で溢れています。
私にとって家縄会を主催する原動力になっているのは、「暴力性をどう扱うか」という関心だったりします。
そして、その答えの一つが「緊縛」だったりして。
また、自分のそういったスタンスを発信する場が存在できること、そこに平和へのロマンを感じているんです。
・・・話題が逸れてしまいましたね!
なにはともあれ、
慣れない人前での解説、それに使い慣れない言葉の頻出する近世文化史ともあって、舌足らずな場面も・・・。
まさか高卒の自分が人前で歴史について話す日が来るとは予想だにせず。
でも、いちエロティシズム研究家として、フェティシズムについて学べる場をこれからも地道に作り続けていきたいです!
次回は近現代の文化史を「緊縛」という文脈で切り抜きたいと思いまーす!
悠レイカ
【告知】プレ渋家縄会 第2回
プレ渋家縄会 第2回(全3回)
女体盛り体験記
悠です。
今日はとあるプロジェクトのため、身体を張ってきました。
なにをしたかって?
女体盛りです。
そう、盛られる役で。
2月頭のこの寒い時期に。
それはもう。寒くて寒くて死にそうでした。
思えば、初めて盛られてから早2年弱。
まずは自らのアート作品のため器に扮し、
また別の現場では、友人に盛りつけられた寿司に舌鼓をうち、
外国人が大半を占める六本木の某ナイトクラブで再び盛られ、
そして最近は、あるプロジェクトにて“女体盛られ師”としてのキャリアを積む日々・・・
女体盛りを、こんなにもあらゆる立場から経験している人物は(私の周辺を除けば)、他にはいないんじゃないかしら。
というわけで、女体を盛った・盛られた・食べた・食べられた貴重な体験から感じたことを、ここに記しておきたいと思います。
↑2年前、初めての女体盛り。
昨今、女体盛りは日本の代表的なエロティック文化として、色々な場面で引き合いに出されます。映画やアートのなかで美しく華やかに描かれることも多いです。
では、そもそも女体盛りのエロスとはどんなところに潜んでいるのでしょうか。
私の経験則から語ってみたいと思います!
女体盛りのエロス。
それは、“器”に扮するというロールプレイングの中にあると思います。
料理人が“器”である人の身体に盛りつけるのは、単純に食べ物ではありません。
食に対する美意識そのものです。
盛りつけは、食という野蛮なものを高尚なエンターテインメントに変容させる魔法の工程です。
その秘密を料理人と“器”との間で共有する。
この共謀関係が、とてもエロティックだと思いませんか?
料理人の繊細な指さばき、配慮、こだわり、、、
そこから感じ取れるのは、肉体への接触による即物的な刺激だけではないのです。
また、この共謀関係は、食べる人・見る人の存在によってより際立つのです。
あとは身動きができないという肉体的な苦痛を、精神的充足に結びつけるM的な心構えさえあれば、女体盛りの“器”役もなかなか味わい深いものです!(笑)
いや、それにしても、いくらエアコンの効いた室内とはいえ、ほぼ裸で寝転がり続けるのはキツい・・・。
できれば暖かい時期にやりたいのが本音です(・ω・;)
指先が冷えきって本当に魂が抜けるかと思いました。
ちょっと横道に逸れますが、
バタイユの
「エロティシズムとは、死におけるまで生を称えることだ」
という言葉を、「自己の個体性の破れを感じながら外部へと開けることだ」と解釈すると、
“器”に扮し盛られることも、その近似体験でもあるのかな、、、
なんてことも考えたりするのです。
さて、近日その女体盛りプロジェクトの詳細が明らかになると思うので、是非続報をお待ち下さい。
↑六本木某ナイトクラブにて
悠レイカ
「安全にセックスやSMプレイをするための解剖学講座」参加レポ
悠です。
水嶋かおりんさん主催「安全にセックスやSMプレイをするための解剖学講座」を受けてきました!
安全な緊縛について医学の専門家に切り込んでもらおうという趣旨。
振り返ればSMバーでのアルバイト時代、先輩の女王様から教わったのをきっかけに緊縛を嗜んできました。
「人の命を預かることを自覚して、縄はすること!」
と何度も念を押され、安全第一の緊縛をするよう指導されました。
最近渋家に吊りができる梁をこさえ、よーし本腰いれて勉強するぞー!
と息巻いていた矢先に目に飛び込んできた、この講座。
人体を扱うのに改めて解剖学を学んだことってないな、と反省し、参加を決めました。
この日の講師は臨床検査技師の鈴木さん。
まず配られたのは白紙のスケッチブック。
「では、人体について分かることを絵に描いてみてください。」
Σ(・ω・ノ)ノ!
私たじたじ。
自分でわかったのは(間違いもいっぱいあったけど・・・)黒で描いた臓器のみ。
あとは鈴木さんが丁寧に、どこになにがあるのか、自分の身体に書き込みながら(!)教えて下さいました。
自身の経験と照らし合わせ、その場で質問しながら身体の仕組みを学べるのは、すごく実りが多い。
参加者は10人前後でしたが、この日は鈴木さんを含め医療従事者が3名も。
これは凄く貴重なことで、お互いにはない情報を交換・共有できました!
SMという言葉がカジュアルになる一方、プレイでの事故も増えてきている昨今。
SMでの事故は、身体のみならず、大切な人との人間関係までも修復不可能にしてしまいます。
危機意識を促すためにも、医学従事者の方の意見を取り入れたガイドラインもしくはカウンセリングの場が必要だな、と思いました。
是非また次回あれば行きたいな~。
今回は神経系や血管、循環器系の話が多かったのですが、専門によってはまた違う見方もありそう。
ところで、主催のかおりんさんに今後の野望をお伺いしたところ、
講義を何回かやり概要がまとまってきたらカリキュラムにして学校みたいにしていきたい、とおっしゃっていたのが印象的でした。
性にまつわる活動家で、今とてもアツい、かおりんさん。
セックスワーカーの地位向上に尽力し、『私は風俗嬢講師』(ぶんか社)という本も出されています。
「今、これ系(の活動)では私一人で走ってるかんじ。仲間が欲しい。」
今回の参加者のうち半分以上が男性だったのを思うと、彼女の言葉や行動に勇気づけられるのは、女性のみではなさそうです。
講義中に流されたDVD
(終)
プレ渋家縄会 第1回レポート
悠です。
さる1月10日(土)、クヌギにてプレ渋家縄会を開催しました~。
“プレ”というのも、本格始動する前に試験的に何回か開催してみようと思ってのこと。
4月から開催する渋家縄会についてはこっちの記事を見てね。
お友達に声をかけたところ、この日の参加者は5名。
女性の方がちょっと多め。
なかには大学でクィア理論を学んでる人がいたんですが、
「クィア理論?なにそれ食べれるの?」
ってな感じだった私、、、
勉強しよっ。
さて、内容なんですが、
【捕縛術(ほばくじゅつ、とりなわじゅつとも)の歴史】をテーマにレジュメを発表。
緊縛の礎になった「刑罰としての縄」について学びました。
後半では実際縄に触れてもらって、結びの技法を研究。
これが、海老結び
かわいいww
あとはベタですが亀甲縛りもやりました。
初めてやってみて、
「面白かった」
「普段触れない文化の歴史が知れてよかった」
などの感想をもらいました。
うれしい~~\((( ̄( ̄( ̄▽ ̄) ̄) ̄)))/
次回は拘束としての縄がエロティシズムと出会うまでの歴史を学びたいと思います!
悠レイカ(@kinpatukirei)
渋家縄会とは
渋家縄会とは
「緊縛」「縄」「フェティシズム」といったテーマを学問的かつ体験的に学びたい人たちが集うサロンです。
オルタナティブスペース「渋家」の地下イベントスペース「クヌギ」にて2015年4月より毎月開催。
前半では課題図書をもうけ知識を共有し、後半はワークショップを行います。会の終了後は参加者による懇親会を開きます。
講師を招いたトークセッションなども今後企画する予定です。
☆資料一覧☆
参考書
『緊縛の文化史』マスターK すいれん舍
技術書
『有末剛の緊縛五輪書』有末剛 監修
『写真で覚える捕縄術_手にとるようにわかる完成手順』 水越ひろ 著
歴史書
『詳説日本史研究』山川出版
など。(随時追加)
☆ワークショップ内容☆
緊縛縄の作り方
緊縛実践
☆これまでの開催☆
悠レイカ
悠レイカ(♀)
暇つぶしにはやっぱりエロ妄想が一番
1989年生まれ。美学校卒。
エロティシズム研究生(フェティシズム専攻)。
渋家大人部部長。
NYOTAIMORI TOKYOにて女体盛られ師(つまりお皿)や、Feti.Tokyoにてライターも務める。
フェティッシュアイドル・フェッティーズではR(アール)の名義で活動中。
多様なセクシャリティーのあり方に興味をもち、“性のオルタナティブ”への飽くなき探究心を胸に、様々なスポットに足を運んで生の声を集めています。
「えっち〜ね♡」と「ふぇっち〜ね♡」が口癖。
渋家では月に一度「フェチ研」を主催。資料をもとにフェチの研究をしています。
デパートメントH、女装ニューハーフプロパガンダ、リビドー、トーチャーガーデンなどによくいます。
目印は金髪。
MAIL : kinpatu.kirei@gmail.com
【リンク集】
NYOTAIMORI TOKYO・・・女体盛りサービスサイト
Feti.Tokyo・・・日本最大級のフェチポータルサイト
フェッティーズ・・・フェティッシュアイドルグループオフィシャルサイト
渋家大人部とは
「なんか、みんな性に対して、切実じゃなくない?」
そんな会話をきっかけに始まった、大人のための大人の部活動
それが渋家大人部。
大人になった今だからしっかり向き合いたい、エロティシズム/セクシャリティー/ジェンダー/クィア/ラブ・・・そういったテーマを掘り下げ、「大人のための性教育」を標榜しています。
勉強会などのイベント主催や、取材、ブログ内コラムの執筆などが主な活動です。
渋家のメールマガジンにて連載していたアダルトグッズに関するコラム「悠さんの♡渋家大人部♡」から由来した活動でもあります。
☆現在の部員☆
悠レイカ(部長、渋家)
福原拓海(渋家)
春(仮入部)
部員募集中!
※渋家のメンバーに限りません。
部員希望やお問合わせは、お名前(ペンネーム可)・性別・年齢を添えて
shibu.otona@gmail.comまで
(返信が遅い場合があります。ご了承下さい。)
はじめに
このブログでは、“性”をキーワードに渋家大人部が収集した情報を更新していきます。
エロティシズムやセクシャリティ―、ジェンダー、クィア、ラブなどを取り上げ、“性”の多面性を表現し、大人の性教育を促す媒体となれば幸いです。(部長・悠レイカ)
☆コンテンツ☆
はじめに・・・ここです。ブログ内の道しるべです。
渋家大人部とは・・・渋家大人部について書いてます。
部員紹介・・・部員の紹介です。興味ある書き手を探して下さい。
部員別記事・・・部員別に記事を表示します。(悠レイカ、福原拓海、春)
コラム・・・テーマに即して“性”を探究します。(映画、女体盛り、緊縛、アダルトグッズなど)
主催イベントレポ・・・主催したイベントのレポートです。(渋家縄会など)
参加イベントレポ・・・参加したイベントのレポートです。(ゆるフェミカフェ、女装ニューハーフプロパガンダ、上野オークラ劇場など)
開設 2015年1月25日